セネガルのタクシーは料金が決まっていない。すべて運転手との交渉である。交渉力のいかんによって大きく金額が変わってくる。
とはいえまったく相場がないわけではない。目的地への距離や荷物の量などによって大体の金額が決まってくるのだが、素人にはなかなかつかみにくい。
セネガルでタクシーを使うときは、乗る前に金額交渉をするのが必須である。乗客が外国人であれば、ほとんどすべてのタクシードライバーが金額をふっかけてくるので、値下げ交渉をする必要がある。
とにかく乗る前に必ず金額交渉すべき。 そうしないと目的についてから法外な金額を要求されることも |
交渉の例を挙げよう。
わたし:「ボンジュール。○○へ行きたいんだけど」
タクシー:「2,000フラン」
わたし:「ありえない。そりゃ、高すぎる」
タクシー:「1,500フラン」
わたし:「いや、ここからそんなに遠くないでしょ」
タクシー:「1,200フラン」
わたし:「だめ。1,000フランで」
タクシー:「いや、1,200フランだ」
わたし:「じゃあいいよ。ほかのタクシーを探すから」
ここで、1,000フランが相場にのっとった金額であれば、ドライバーは手で「乗れ」という合図をする。
が、相場に合わない場合は、そのまま立ち去ってしまう。
500フランの違いというのは、日本円でいえば100円程度の違いでしかないが、なるべく妥協しないように心がけている。その分、気疲れも多いのだが。
相場のつかみかたとしては、上記の例のようなやりとりをして大体のボーダーラインを知るという方法がある。もう1つのやり方として、わたしは最近では、フランの金額をそのまま円に置き換えることでおおまかな感覚をつかむようにしている。
たとえば「1,500フラン」と言われたら、日本円の「1,500円」だと考え、日本のタクシーを使った場合1,500円で行ける距離と比較して、割に合うかどうかを判断している。これは独自のやり方だが、今のところ目安をはかるのに役に立っている。