2010年10月7日木曜日

セネガルの交通手段:タクシー(2) 金額交渉について

慣れればおもしろくもあるがいちいち面倒くさいタクシーとの交渉について。


セネガルのタクシーは料金が決まっていない。すべて運転手との交渉である。交渉力のいかんによって大きく金額が変わってくる。

とはいえまったく相場がないわけではない。目的地への距離や荷物の量などによって大体の金額が決まってくるのだが、素人にはなかなかつかみにくい。

セネガルでタクシーを使うときは、乗る前に金額交渉をするのが必須である。乗客が外国人であれば、ほとんどすべてのタクシードライバーが金額をふっかけてくるので、値下げ交渉をする必要がある。

とにかく乗る前に必ず金額交渉すべき。
そうしないと目的についてから法外な金額を要求されることも



交渉の例を挙げよう。

わたし:「ボンジュール。○○へ行きたいんだけど」
タクシー:「2,000フラン」
わたし:「ありえない。そりゃ、高すぎる」
タクシー:「1,500フラン」
わたし:「いや、ここからそんなに遠くないでしょ」
タクシー:「1,200フラン」
わたし:「だめ。1,000フランで」
タクシー:「いや、1,200フランだ」
わたし:「じゃあいいよ。ほかのタクシーを探すから」

ここで、1,000フランが相場にのっとった金額であれば、ドライバーは手で「乗れ」という合図をする。
が、相場に合わない場合は、そのまま立ち去ってしまう。


500フランの違いというのは、日本円でいえば100円程度の違いでしかないが、なるべく妥協しないように心がけている。その分、気疲れも多いのだが。


相場のつかみかたとしては、上記の例のようなやりとりをして大体のボーダーラインを知るという方法がある。もう1つのやり方として、わたしは最近では、フランの金額をそのまま円に置き換えることでおおまかな感覚をつかむようにしている。

たとえば「1,500フラン」と言われたら、日本円の「1,500円」だと考え、日本のタクシーを使った場合1,500円で行ける距離と比較して、割に合うかどうかを判断している。これは独自のやり方だが、今のところ目安をはかるのに役に立っている。

セネガルの交通手段:タクシー(1) そのおんぼろ度合いについて

セネガルの首都ダカールには電車も走ってはいるが、あまりメジャーではなく、交通手段はもっぱら車である。現地の人々は乗り合いバスでよく移動するが、わたしのような異邦人にとってバスはいささかハードルが高いので、タクシーを捕まえることが多い。

乗り合いバス。なかなか派手な外観だ


ダカール市内であれば、あちこちにタクシーが走っているので、通りに出ればすぐにタクシーを捕まえることができる。特にわたしのような異邦人は絶好の金づるなので、道をただ歩いているだけでもやたらとタクシーに声をかけられる。

セネガルのタクシーは黄色に黒を組み合わせた外観をしているのですぐにわかる。

セネガルのタクシーは大体このような外観


たまにきれいなタクシーも走っているが、ほとんどはぼろタクシーである。それも、日本の感覚では考えられないほどおんぼろのタクシーが平気で走っている。ギャグマンガかコントでしか見たことのないぼろぼろの車が続々と走っているのを見ると、もはや畏敬の念すら覚える。

最近ようやく車を手に入れたのでタクシーに乗ることが少なくなったが、それまでは子どもの送り迎えで毎日少なくとも3往復、計6回はタクシーに乗っていたので、おんぼろタクシーにもすっかり慣れてしまった。

これまで乗ったタクシーたちのおんぼろ例は以下の通りである。

  • ドアが開かない、閉まらない
  • 窓が開かない、閉まらない
  • シートベルトが締まらない、あるいは元々ない
  • スピードメーターが動かない
  • シートがぼろぼろで中身が出ている
  • ヘッドライトがない
  • フロントガラスが激しく割れている
  • ミラーがない
  • タイヤのホイールが斜めになっている
フロントガラスが銃で撃ち抜かれたように割れている。なかなかバイオレントだ

オリンピッククラブというスポーツ施設の前には、
なぜかいつもぼろタクシーが並んで待っている


いつドアが外れてもおかしくないようなタクシーに乗り慣れてくると、日本でどんなおんぼろカーに乗っても驚かない自信だけはついてきた。

2010年10月2日土曜日

セネガルのホテル 「メリディアン・プレジデント」

成田からパリを経由してセネガルのダカールに着き、まずはじめに泊まったのがホテル メリディアン・プレジデント(le Meridien President)である。

参考URL

私は予約などの手配は一切していなかったのでどんなホテルかまったくわからずにいたのだが、着いてみたらかなり豪華なので驚いてしまった。敷地が途方もなく広く、一体どこまでがホテルなのかわからないほどであった。

エントランスロビー

エントランスロビーから見上げたところ
部屋の中。これはサブの部屋。

1階ロビー。ホテルの中にレストランやバー、
売店やビジネスセンター、美容院などが入っている


バオバブの樹


朝食を食べたレストラン

こんなに豪華なホテルに泊まったのには訳がある。ダカールは子どもを遊ばせられるエリアが少ないため、このホテルのプールで子どもを遊ばせたほうが、長旅のストレス解消によいというアドバイスを経験者からいただいていたからだ。

はたしてそのアドバイスは正しかった。まったく右も左もわからず気軽に外に出られない状況の中で、子どもたちをホテルの部屋に数日閉じ込めておいたら、子どもというよりこっちがおかしくなるところだった。

外観の一部
これがホテルのプール

ホテルのプールはとてもきれいで、小さな子ども専用の浅いプールも付いていたので、かなりゆったりと遊ばせることができた。ここに3日間泊まったが、毎日時間があればプールへ行った。




すぐ目の前が海

宿泊費は安くはないが、空港からも近いのでダカールに来たらまずはここに泊まることをおすすめしたい。